生活クラブ、次の50年もトップランナーに 創設者・河野氏

生活クラブ生協の創立50周年記念フェスタが5月25日、東京都内で開催され、約4千人の来場者が生産者と交流した。創設者の1人、河野栄次さんの対談も行われ、創設当初のエピソードが披露された。河野さんは「運動としてやっていたので続けられた」と当時を振り返るとともに、「次の50年、協同組合はトップランナーになれる」と語った。

生活クラブ50周年記念フェスタ

河野栄次さん(生活クラブ・東京顧問)と土谷雅美さん(生活クラブ・東京理事長)の対談。笑いと拍手が絶えない1時間となった(25日、TRC東京流通センターにて)

生活クラブは1965年、200人あまりによる牛乳の共同購入からスタートし、68年10月の生活協同組合結成から50周年を迎えた。結成当時、1026人だった組合員は現在、8万6千人を超すまでに成長した。

河野さんは創設時を振り返り「会社員だったので、仕事に行く前に牛乳を配達した。牛乳の値段を下げるための運動としてやっていたので続けることができた」と語った。当時は加工乳や脱脂乳が主流。河野さんは「本物の牛乳を飲む運動をやってみたいと考え、自分たちで生産から流通まですべてを学んだ。これが生活クラブの原点であり武器だ」と強調した。

生活クラブの先駆的な取り組みが社会現象化したことも多い。共同購入や油の一番搾り、コメの産地・産年表示、三元交配豚などが知られる。

河野さんは「生活クラブがやってきたことを企業がマネしてくれたら良い社会になる。マネされなくなったらおしまい。これまで非常識なことをやってきたが、それが今では常識になっている」と発言。また、企業に対し「食べ物は生産情報の公開が基本。食品メーカーは情報を開示する責任がある」と求めた。

これからの50年、消費者は世界人口の増加など地球規模の課題を突き付けられる。河野さんは「最も大切なのは地域で食料を生産できる仕組みを作ること。僕は協同組合が次の50年、トップランナーになれると思う。人がつながる組織、人を排除しない仕組みを持っているからだ。等身大の地域力でやった方が豊かになる」と語り、さらなる協同を呼びかけた。

50周年記念フェスタには、全国から90以上の生産者が出展し、約4千人の来場者と試食会などを通じて交流した。来場者にとっては、消費材の価値を目で見て、鼻でかいで、舌で味わう貴重な機会になった。

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