柔軟剤の香り成分、全品対象に分析要望 日消連が国センに🔓

■危害相談急増、抜本改善求める

「香りによる健康被害」の原因製品の一つ、「柔軟仕上げ剤」の苦情相談がこの5年間で900件を突破、うち6割が呼吸が苦しい、咳が出るなどの呼吸器障害や皮膚障害および頭痛、吐き気、めまいなどの「危害」の申し出であることが国民生活センターの調査で判明したことについて、日本消費者連盟は5月21日、「全メーカーの揮発成分の分析」「香りマイクロカプセルの挙動の観察」「その付着・残存状況の調査の実施」などを国民生活センターに要望した。抜本改善を求めている。

◎「マイクロカプセル化」にも警戒

国民生活センターの調査結果は4月9日に公開された。新型コロナウイルス感染症への緊急事態宣言を安倍首相が発した2日後だ。消費者に不安がまん延する一方、消費者団体の中には、「コロナ対策」として消毒が推奨され、化学物質による「過剰な消毒社会」突入でアレルギー症患者数の増加や症状悪化の可能性を懸念する意見もあった。

同センター調査結果によると、柔軟仕上げ剤についての苦情相談は年間200件前後で寄せられ続け、うち危害情報が6割、その中には、1カ月以上の治療を必要とした重大事例も1割あった。同センターテストでは…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より転載)

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