マルハニチロ、冷凍食品で不適正表示 発覚後も販売継続

◎農水省が是正指示

冷凍食品の衣に使用したパン粉の原産地を表示しなかったうえ、表示が不適正であることを認識しながら販売を続けたとして、農林水産省は3月26日、マルハニチロに対し、食品表示法に基づく表示の是正や再発防止などを指示した。販売を継続したことについて、同社は「品質に問題はなくフードロスの観点から廃棄せずに販売する判断をした」と答えた。同社は今後、再発防止に向けた対応を取るとしている。

問題の商品は「照り焼ソースの鶏マヨ!」。重量の割合が最も高い原材料は原産地を表示しなければならないが、衣に使用したパン粉に「国内製造」と表示せずに販売していた。また、表示の誤りに気づき、昨年11月8日に同省関東農政局に自主申告し、同15日には自社ホームページで記載誤りを告知したものの、その後も手持ちの在庫品の販売を継続。昨年2月24日から12月13日までに約743万パックを卸売33社に販売していた。

■マルハニチロ広報課「発覚前までに生産していた製品については品質等、健康に影響のない商品ということでフードロスの観点から廃棄せずに販売する判断をした。一部の製品については正しいフィルムに巻き直して販売している。発覚して以降の製品については表示にあわせて配合を変更した」

(本紙「ニッポン消費者新聞」4月1日号より転載)

 

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. フランス消費者同盟
    動画投稿アプリ「TikTok」の複数のインフルエンサーが日焼け止めの危険性をあおり、使わないよう推奨c
  2. NCL
    米大リーグ、ワシントン・ナショナルズが観戦チケットを販売する際、手数料を開示していなかったなどとしてc
  3. 食品安全委員会
    食品安全委員会は7月23日、アレルゲンを含む食品のファクトシート(科学的知見に基づく概要書)を公表しc
  4. 東京都庁
    東京都は7月18日、2023年度インターネット広告監視事業の結果を公表した。1万6000件の広告につc
  5. コンシューマーリポート
    米消費者団体コンシューマー・リポートは7月12日、果物や野菜を洗う最も良い方法を示し、重曹や酢を用いc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る