【米国】冷凍チキンカツで食中毒 電子レンジ調理で加熱不足に

米疾病対策センター(CDC)によると、パン粉をまぶした冷凍チキンカツ商品で6州の17人がサルモネラ食中毒を発症したことがわかった。8人が入院したが、死者はなく、いずれも軽症だった模様。様々なブランドの商品で食中毒が起きており、加熱不足が原因とみられる。ラベルに記載された調理方法に従わず、電子レンジやエアフライヤーを使っていた人もいたという。

食中毒の発生源とみられるのはパン粉の付いた冷凍チキンカツ。聞き取り調査した12人のうち10人がこれを食べており、ブランドは複数に渡っていた。生の鶏肉が使われているため、商品には「生」や「未調理」などの表示が記載されていたが、7人は加熱不足や電子レンジ・エアフライヤーでの調理を報告したという。

CDCは袋詰めしたパン粉付き冷凍チキンカツには独自の食品安全上の問題があると指摘する。調理中にパン粉が茶色く変色したり焦げたりするため、中まで火が通ったと勘違いするケースがあるという。食中毒の報告は現在、6州だが「実際はもっと多く発生している可能性がある」と推測している。

CDCは製品のラベルをよく読み、オーブンで内部温度が華氏165度(およそ摂氏74度)になるまで加熱するよう呼びかけている。鶏肉の中央と最も厚い部分に食品温度計を挿入して、温度を確認することも重要だとした。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. PFASワーキンググループ
    食品安全委員会のPFASワーキンググループは4月26日、第8回会合を開き、「PFAS(有機フッ素化合c
  2. 米国の保険関連非営利組織「国家保険犯罪局」(NICB)は5月9日、盗難車に関する2023年報告書をまc
  3. 伝統的易学業界
    国民生活センターも参加、トラブル事例を解説 伝統的な易学の研究・普及に取り組んでいる占い関連団体がc
  4. 消費者庁デジタル班
    詐欺的定期商法など排除へ 事業者への注意喚起通知1600件 インターネット通信販売に関するトラブルc
  5. U.S. PIRG
    プラスチック製品に欠かせない原材料「プラスチックペレット」の環境への放出を禁止する法案が米下院で支持c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る