【米国】消費者ローンの上限金利36%に制限 超党派法案を歓迎

消費者ローンの上限金利を36%に制限する「退役軍人及び消費者公正信用法」(the Veterans and Consumers Fair Credit Act、VCFCA)が両院に提出されたことを受け、アメリカ消費者連盟(CFA)は11月12日、「略奪的なローンから消費者と退役軍人を保護する画期的な超党派法案だ」と歓迎する声明を発表した。

この法案は2006年に成立した退役軍人を保護する「軍人貸付法」(the Military Lending Act 、MLA)を消費者にも拡大したもの。米国では、給料日を担保とした短期間・高金利の「ペイデイローン」や車の所有権証書を担保とした「カータイトルローン」が存在し、中には年利数百%もの利息が適用されるケースがあるという。

CFAの金融サービス部門ディレクター、クリストファー・ピーターソン教授は「VCFCAは保護対象をすべての消費者に拡大した非常に重要な超党派法律。共和党と民主党の有権者は、アメリカの歴史の大部分で行われてきた伝統的な金利制限の復活を支持した」とコメントした。

ペイデイローンは次の給料日までの生活費用の手当として使われるものだが、借り主の8割以上が2週間以内に再び借り入れを行っており、破産にいたる可能性が非常に高かった。法案作りにはピーターソン氏も関与したという。

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