<英国>「Which?アワード」発表、日本企業選ばれず

英国の消費者団体Which?が主催する「Which?アワード」の2018年受賞企業が5月23日、発表された。安全性や品質、顧客対応などを審査し、家電、自動車、金融など11部門の最優秀企業を選出。今年はボルボやサムスン、アップルなどが栄冠を勝ち取った。残念ながら日本企業のブランド名は、昨年に引き続き優勝者リストになかった。

Which?アワードは企業からの献金を一切受けず、同団体の商品テストと会員消費者による審査で最優秀企業を決定する、消費者による消費者のための表彰制度。12回目となる今回は10企業と1人物が優勝した。かつては日本企業も常連だったが、2015年のソニー(オーディオ・ビジュアル部門)とニコン(カメラ部門)を最後に優勝から遠ざかっている。

今回の最優秀企業は以下の通り。

銀行部門は「Nationwide Building Society」(全英住宅金融組合)が2度目の優勝。

自動車部門はボルボが初優勝。ノミネートした現代、レクサス、トヨタとの競争を勝ち抜いた。自動車テスト機関、ユーロNCAPが2009年以降、最高評価となる五つ星を付与するなど、安全性能の高さが評価された。

保険部門は大手の「NFU Mutual」が4度目の優勝。住宅保険や自動車保険の分野で高い評価を得た。

航空部門は英国格安航空「Jet2」が優勝。同社に票を投じた消費者は「低料金にも関わらずプレミアムなサービスが提供された」と評価した。

通信分野は電力と通信回線のセット販売で成長した「Utility Warehouse」が優勝。最新のブロードバンド調査で最高評価を得た2社のうちの1社で、エネルギー分野でもサービスに定評があった。

大型家電部門はサムスンが優勝し、ドイツ家電大手ミーレの4連覇をはばんだ。冷蔵庫などが高い評価を得た。ミーレ以外でノミネートしていたのはボッシュ、ダイソン、LG。

小型家電部門はボッシュの優勝。カーナビを得意とする日本ブランドのケンウッド、シェーバーや電動歯ブラシなどヘルスケア家電に強いオランダのフィリップスを下した。ボッシュはアイロンから電子レンジ、フードプロセッサーまで幅広い生活家電を提供しながら、Which?の商品テストでは3製品に1製品以上が「ベストバイ(買い推奨)」の評価を得ていた。消費者に愛され、そして信頼性も勝ち得たと評価された。

小売り部門は量販店の「Richer Sounds」が優勝。消費者に優しい価格設定とスタッフの顧客対応が優れていた。

テクノロジー部門(昨年までのコンピューター・モバイル部門を改称)はアップルが連覇。レノボ、LG、サムスンを下した。MacBookからiPhoneに至るまで、いずれも高価格だが優れた品質とサービスを年間を通じて提供したことが評価された。

トレーダー(健全な取引をする業者)部門は創業60年を超す老舗の暖房機器サービス「Tincknell Heating」。

そして、消費者保護に貢献した人物に与えられるポジティブ・チェンジ賞には、今年1月まで鉄道担当大臣を務めたポール・メイナード氏が選ばれた。旅行分野での消費者権利法の拡大、列車遅延に関する補償制度改革、身体障害者のアクセシビリティ向上など鉄道業界の改善に大きな業績を残したと評価された。

Which?のピーター・ヴィカリー・スミスCEOは「消費者はあらゆるビジネスの中心にいるべきだ。消費者に優れた製品・サービスを提供するブランドは、広く知られ、報われる価値がある」とコメントし、表彰結果を大いに参考にしてほしいと呼びかけた。

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