冬場に多発、電源コードの発火事故に注意 NITE呼びかけ

暖房器具や加湿器などの使用機会が増えるこの時期、延長コードやテーブルタップといった配線器具による事故が毎年相次いでいるとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が1月25日、注意を呼びかけた。火災に発展する事例が多く、死亡事故も発生。「差し込み口にほこりがたまっていないか、定格容量(最大消費電力)を超えた使い方をしていないか確認してほしい」としている。

タコ足配線による電源コードの事故

暖房器具のタコ足配線は危険。定格容量の確認を(写真は束ねたコードから火花が飛び散るNITEの再現実験)

NITEによると、2016年度までの5年間に、配線器具の事故が353件起きた。延長コードとテーブルタップによる事故が合わせて276件(70%)と最も多く、コンセント(48件)やマルチタップ(15件)などでも発生。353件の事故うち209件(59%)で火災となり、6人が死亡、28人が重軽傷を負った。

12月~3月に事故が多発する傾向がみられ、NITEは「電気ストーブや電気ポットなど、消費電力の大きな電気製品をテーブルタップなどに接続して使う機会が多くなることが考えられる」と分析。事故の発生状況では、断線によるショート、トラッキング現象による発火、定格容量を超えた使用による異常発熱などが目立った。

群馬県で16年3月22日、70歳代の女性宅で発生した火災では、テーブルタップの電源プラグ側のコードプロテクターを無理に折り曲げて使用したため、コード内部の芯線の一部が切れて半断線状態となり、異常発熱して出火した。

滋賀県で14年1月2日、家屋が全焼し、20代の男性が死亡、3人が重軽傷を負う事故が発生。工事現場や屋外イベントで使うことの多いコードリール(巻き取り型の延長コード)に定格容量を超す電気製品を接続した上、コードをすべて引き出さずに使ったため、コードが異常発熱して出火した。

テーブルタップやコードリールには、定格容量が本体やパッケージに表示されている。複数の電気製品を接続する際は、それぞれの製品の消費電力を確認し、その合計が超えないよう注意する必要がある。消費電力が大きいとされる電気製品はエアコン、電子レンジ、トースター、ドライヤー、ホットプレート、アイロン、IH炊飯器など。延長コードの使用を禁止してる製品もあるため、取扱説明書の指示に従って配線することが重要だ。

NITEは「配線器具には寿命があり、劣化により事故の予兆となる異常が発生する場合がある。この予兆を見逃さず、不具合を感じたら直ちに使用を中止してほしい」と呼びかけた。異臭、差し込み口の変色、プラスチックの焦げる臭い、電源プラグのがたつき、接続している電気製品の作動異常などに気づいたら、すぐに取り替えるよう勧めている。

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