【欧州】資源高騰でガソリン盗難増加 照明で泥棒撃退を

フランスの消費者団体UFCは3月28日、駐車中の自動車からガソリンが盗み取られる事件が多発しているとして、注意を呼びかけた。警察当局もSNSで警戒情報を発信しており、ロック式の給油口キャップやガソリン盗難防止システムの搭載を呼びかけている。UFCは駐車場に照明システムを設置するなどの対策を提案している。

フランスではインターネット上で手動式ポンプが10ユーロ程度で販売されており、それを使うと10分もかからずガソリンタンクを空にできる。ガソリン価格の高騰を受け、犯罪に手を染める人が後を絶たず、バラン州警察が3月初旬、ツイッターで強い警告を発する事態にまでなっているという。

近年、ロック式キャップやホースを差し込めない構造の採用など対策を講じる車種もあるが、標準装備されておらず、メーカーや車種によって対策がばらばらだという。

UFCは物理的な対策に加え、泥棒を近づけない環境づくりを提案。「明るくて安全な駐車場を利用し、人影を検知する照明システムを導入すること。泥棒の作業が困難になるよう壁に近づけて駐車することもおすすめだ」とアドバイスした。また、週末や長期間車を使わない時はガソリンを満タンにしないよう推奨した。

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