18歳成年後、初の夏休み 広島県、SNSで若者被害防止を啓発

4月に成年年齢が18歳に引き下げられてから初の夏休みを迎え、若者の消費者トラブルの増加が懸念されるとして、広島県は7月20日、SNSで若者向けの啓発動画を広告配信すると発表した。県の消費者啓発キャラクター「ナッキー&ネイリー」が、若者に多い消費者トラブルについて、字幕やナレーションで注意を呼びかける。

7月20日から9月19日にかけて、若者の利用が多いTikTok、ツイッター、インスタグラムで15秒程度の動画広告を配信する。動画はエステの無料体験やマルチ商法、ネットワークビジネス、定期購入、怪しい副業など若者が狙われやすい悪質手口を字幕で次々と表示し、消費生活センターに相談するようナレーションで呼びかける内容。アニメーションと実写を織り交ぜた軽快な広告動画で、トラブルに巻き込まれた若者を相談窓口やFAQ(よくある相談事例)へと誘導する狙いがある。

4~6月までの間に県と市町に寄せられた18~19歳からの相談は合計56件で、脱毛エステのクーリングオフなど「理美容」に関する相談が10件と最も多かった。県は「エステ関連のトラブルはこれまで20歳以上で増加傾向にあったが、トラブルが低年齢化している兆しがある」と指摘している。

(本紙「ニッポン消費者新聞」8月1日号より転載)

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