定期購入トラブル防止へ 埼玉県がスクショ習慣化キャンペーン

昨年6月1日に「詐欺的な定期購入商法」の規制が強化された後も、いまだにトラブルが後を絶たないとして、埼玉県消費生活支援センターが「インターネット通販注文前スクショ習慣化キャンペーン」を展開している。広告や最終確認画面をスクリーンショットして画像として保存しておけば、トラブル発生時に証拠となり解決につながる可能性があるという。同センターは「注文後に画面の表示が変更されて確認できなくなることもあるため、スクショ画像を残しておくことは重要だ」と呼びかけている。

埼玉県スクショ習慣化キャンペーン

注文前のスクショを呼びかける啓発用クリアファイルのデータ。各種データに登場するウサギやクマはセンターオリジナルキャラだという(埼玉県消費生活支援センターホームページより)

昨年6月1日施行の改正特定商取引法は、ネット通販の販売事業者に対し、契約に必要な情報を最終確認画面で明確に表示することを求めている。しかし「いまだ表示が分かりにくいものや誤解を招くものが散見され、寄せられる相談の1割程度が定期購入に関するもの。体感的には規制強化前よりもトラブルが増えているという印象もある」と指摘する。

スクショするポイントは「商品の数量」「支払総額」「支払時期」「発送時期」「返品条件」などの情報。スクショを意識することで「重要な情報を再確認するきっかけにもなる」という。

センターでは「ネット通販、ポチッと注文の前にSCREEN SHOT!!」と呼びかける啓発用クリアファイルを作成し、消費生活講座などで配布している。そのデザインデータをホームページで公開しており、クリアファイル版、チラシ版(3種類)、しおり版、ポスター版を用意。「啓発品の作成やホームページ掲載など幅広く活用してほしい」としている。

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