子どもが高齢者見守り、近江八幡市 キッズデザイン賞で高評価

  • 2018/9/25
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近江八幡市消費生活センターが展開する子ども主体の見守り活動「SDGsこども見守り隊」が9月25日、第12回キッズデザイン賞のキッズデザイン協議会会長賞奨励賞を受賞した。「見守られる立場にある子どもたちを、地域を見守る主役に据える」という発想の転換が、審査委員から高く評価された。

表彰状を手にする近江八幡市消費生活センターの三浦薫さん。持続可能性が世界的な課題になる中、取り組みの着眼点が評価された

隊員をサポートする見守りグッズ(25日、第12回キッズデザイン賞表彰式にて)

SDGsこども見守り隊は、消費者被害のターゲットになりやすい高齢者・障がい者の見守り活動を子ども主体で行う取り組み。高齢者を巡る問題が年々増加する中、見守りの担い手を増やす仕掛けとして、地域とのワークショップの中で誕生した。

昨年度、約1万8200人が住む桐原学区で初の実施。小学生960人のうち281人が見守り隊に任命され、電話相談窓口が記載されたメッセージカードを配布したり、声掛けしたりするなどの活動を展開した。隊員からは「私の町には高齢者が多いので、見守りキッズとして頑張ります」「じいちゃん、ばあちゃんが騙されたらいやなのでカードを渡したい」との決意表明も寄せられた。

このプロジェクトを担当する近江八幡市消費生活センターの三浦薫さんは「見守る人が固定化して負担感が増し、活動自体が行き詰まりつつあった。地域が抱える問題について、子どもが知れば親も知ることになり、みんながみんなを見守る街が自然な形でできるのではないか。この思いのもと取り組みが実現した」とコメント。今年度も別の学区で実施に向けた話し合いが進行中。「市内11学区に徐々に広げていきたい」と抱負を語った。

同センターの取り組みについて、キッズデザイン賞審査委員長の益田文和氏は「キッズデザイン賞ではこの12年間、もう少し子どもに気を配ろうと呼びかけてきたが、受賞作品を見ると大きな変化の兆しが読み解ける。子どもたちが高齢者を見守るという提案が出てきたことは大きな発想の転換、あるいは社会の転換期だと思う」とコメント。審査委員も「子どもを見守り対象と決め付けるのではなく、子どもが地域を見守るという主役に据えたことは極めて重要な視座を持つ」と評価した。

第12回キッズデザイン賞は受賞作品252点の中から、優秀作品33点を表彰。近江八幡市以外では、内閣総理大臣賞に子どもが操作しやすいファスナー「QuickFree」(YKK)、消費者担当大臣賞に「コープデリの子育て応援」(コープデリ生活協同組合連合会)などが選ばれた。

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