電動キックボード、81台中6台が保安基準不適合 国交省調査

インターネットで流通している電動キックボードの中に保安基準に適合しない車両が確認されたとして12月19日、国土交通省が注意を呼びかけた。2023年7月1日から一定要件を満たした電動キックボードは「特定小型原動機付自転車(特定原付)」として新たな交通ルールが適用され、基準を満たさない不適合車両は公道を走行できない。同省は消費者に向けて「インターネットで購入し、公道で使用する際は、保安基準に適合したものを選んでほしい」と呼びかけている。

同省の市場調査によると、インターネットを中心に流通している81車種のうち6台に不適合が確認された。3車種は保安基準適合に向けて自主的な対応がとられているが、残る3車種については同省が事業者指導を実施。オンライン通販市場からも削除されたという。

国交省は2022年12月に特定原付を対象とした「性能等確認制度」を創設。保安基準の適合が確認された車種を同省ホームページに公表し、「性能等確認済」シールを貼付する取り組みを展開している。23年10月末時点で22車種の性能が確認されている。

ネット上には商品説明欄に「公道走行不可」等の記載がないまま不適合品が販売されているケースがあり、同省が注意を呼びかけている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」1月1日新年特集号より転載)

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