アジフライで原産国名欠落 農水省、イズミに是正指示

そうざい半製品のアジフライに原産国名「ベトナム」を表示しないで一般販売したとして、農林水産省は2月16日、西日本でスーパーをチェーン展開するイズミ(広島市)に対し、食品表示法違反で表示の是正や再発防止などを指示した。イズミは同日、「今後は、より一層の品質管理を強化・徹底し、再発防止に努める」とするお詫びを発表した。

問題の商品はベトナムから輸入した冷凍食品を解凍し小分けした「塩麹熟成 長崎県産一口あじフライ」。農水省中国四国農政局が立入検査した結果、原産国「ベトナム」と表示せずに昨年6月26日~11月15日にかけて、「ゆめタウン大牟田」など84店舗で3万705パックを販売したことがわかった。

イズミによると、同商品は長崎県産アジをベトナムで加工したもの。昨年6月、「国内加工」商品から「ベトナム加工」商品へと切り替えた際、一括表示の作り直しを行ったが、「原産国名:ベトナム」の表示欠落に気付かずに当該商品ラベルを使用してしまったという。

食品表示法に基づく食品表示基準では、輸入した加工食品について原産国名の表示を義務付けている。農水省はイズミに対し、表示の是正や再発防止、従業員啓発、3月18日までの報告書提出などを指示した。

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