【香港】昨年の消費者苦情4万件突破 メッシ欠場やジム閉鎖で

香港消費者委員会がまとめた2024年の消費者苦情は4万839件となり、前年比20%増加した。2月にはサッカー親善試合でのメッシ選手欠場に伴う苦情が急増、9月にはジムチェーン大手の全店舗閉鎖を巡る苦情が殺到した。カテゴリー別では「食品・娯楽サービス」が3年連続で苦情トップとなった。

中国本土からの苦情を除いた香港在住者の苦情は3万7590件で、前年比20%増加。関連する契約金額は10億香港ドルを超え、33%増加した。メッシ選手欠場に関連した苦情が1476件(総額1000万香港ドル超)あったほか、フィットネスチェーンの突然の店舗閉鎖に関連した苦情が5619件(総額約2億香港ドル)あり、社会問題化した。

カテゴリー別では「食品・娯楽サービス」が5810件で、3年連続の苦情トップ。このうち4件に1件(25%)がメッシ選手欠場事案に関連していた。「レストラン」や「フードデリバリープラットフォーム」の苦情も増加した。

2位は「レクリエーション&ヘルスクラブ」の4901件。前年はトップ10にも入らなかったが今回は2位に浮上。閉店したジムチェーン「フィジカル」との契約を巡る苦情(4421件)が押し上げた。

3位は「通信サービス」で3071件と前年比3%減少し、前年の2位から3位に後退。「インターネットサービス」に関するものが約3割を占め、前年よりも21%増加したほか、モバイルデータサービスに関する苦情が54%増の742件と急増した。4位は「美容サービス」、5位は「トラベル」。

また、デジタル経済の急成長に伴い、どのカテゴリーにおいてもオンラインショッピングに関連した苦情が増えていた。「遅延・未着」「契約変更・解除」絡みの苦情が目立ったという。

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