【米国】製品安全当局が複数の安全基準廃止へ 新体制で方針転換

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は8月20日、テーブルソー(丸鋸盤)やオフロード車両、エアゾールダスター製品などの製品安全基準を廃止すると発表した。トランプ大統領が5月、民主党系の委員3人を解任するなど同機関への介入を強める中での方針転換。CPCSは「今回の発表は、新体制下での健全な科学、確固たるデータ、常識を重視するという根本的な転換を示している」とコメントしている。

廃止するのは既存もしくは審議中の規則。この中には▽テーブルソーの刃との接触による傷害に関する安全基準▽娯楽用オフロード車両の規格▽破片の混入の危険性に関する安全基準▽エアゾール噴霧製品の有害物質規則――などが含まれる。

CPCSのピーター・A・フェルドマン委員長代理は「非科学的な議論をしたり、必要のないコストを課したり、競争を減退させたりする規制はわれわれの優先事項ではない」とコメント。廃止する規則について、「消費者の選択肢をせばめ、外国の競合他社に市場有意性を与える」などと批判した。

これに消費者団体は反発しており、ナショナル・コンシューマー・リーグ(NCL)は「規則の撤回は科学的根拠やモラルに基づくものではなく、政治と残酷さに基づくものだ」と反論。「切断、串刺し、中毒などの事故を招き、消費者を危険にさらすことになる」とし、連邦議会がCPSCに代わって安全基準の法制化を進めるべきだと訴えた。

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