【英国】ワイヤレス防犯カメラは赤ちゃんの見守りに不十分

英国の消費者団体Which?(ウィッチ?)は10月9日、ワイヤレスセキュリティカメラ(防犯カメラ)をスマートベビーモニターとして使わないよう注意を呼び掛けた。防犯カメラはベビーモニターの約5分の1程度の価格で販売されているため、消費者にとって魅力的だが、同団体は「赤ちゃんを監視するための重要な機能が欠けている」と指摘している。

ほとんどのスマートベビーモニターがWi-Fi対応で、スマートフォンやタブレットのアプリを通じて寝ている赤ちゃんを見守ることができる。しかし、最も安い製品でも100ポンドを超えるため、約20ポンで購入できる防犯カメラを選びがちだと指摘している。

しかし、防犯カメラは広角レンズでズームアウトした画角になっており、赤ちゃんをはっきりと見ることが難しい場合がある。また、室温を測定する温度センサーや泣き声を検知して知らせる機能、子守唄を流す機能が備わっていない。一方で、侵入者を威嚇するアラームが搭載されているが、けたたましいサイレン音のため、赤ちゃんには適していない。

スマートベビーモニターは防犯カメラとして再利用できるため、同団体は「赤ちゃんを見守るための機能が備わった製品を選んでほしい」と呼び掛けている。

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