消費者トラブルに遭った高齢者、25%が「周りにいる」

消費者トラブルに遭った高齢者が周りにいるか聞いたところ、25.5%の人が「いる」と回答したことが、神奈川県の調査でわかった。トラブルの種類はリフォーム工事、健康食品、インターネット接続回線などが上位を占めた。また、8割近くの人が高齢者の見守りの重要性を認識していたものの、実際に周りで見守りをしている人を知っているのは3割強にとどまった。県は調査結果を今後の施策に反映させる方針だ。

調査は今年1月、消費生活eモニター327人を対象に行い、235人が回答した。

調査結果によると、全体の25.5%が周りで高齢者が消費者トラブルに「遭った」「遭ったと聞いた」ことがあると回答。トラブル経験者との関係は「家族、親戚」が40%で最も多く、以下、「近隣住人」21.7%、「友人、知人」15%などの順。トラブルの種類は「リフォーム工事による請求」が17.1%で最も多く、「健康食品などの送り付け」14.3%、「インターネット接続回線の契約」12.9%、「デジタルコンテンツ」10%、「投資・債券購入」7.1%と続いた。

高齢者トラブルの未然防止に重要だと思うことをたずねたところ、「身近な人による日頃からの情報提供、声掛け、見守り」が77.4%で最も多く、「高齢者に多い悪質商法や消費者被害に関する情報提供」73.6%、「行政による悪質業者への取締り、事業者指導の強化」71.9%が続いた。周りで見守りしている人の有無を聞いたところ、「いる」との回答は33.2%で、「いない」が66.8%と大半を占めた。見守りをしている人は「家族・親戚」が最も多く、「民生委員」が続いた。

見守りについての意見では、「家族がそばにいるのが一番だが難しい状況もあるので隣近所や自治会や地域のふれあい、声掛けは大事だ」、「複数の団体がそれぞれ行うと、かえって混乱する場合がある」、「人に迷惑をかけることを嫌う方々が多いので、できるだけたくさんの方が緩やかに見守れると良い」などの声が寄せられた。県は調査結果を踏まえ、消費者教育の推進や的確な情報提供に取り組みたいとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2020

ニッポン消費者新聞最新号

新着記事

  1. 日本生協連藤井専務
    日本生活協同組合連合会(日本生協連)は10月23日、2020年上期(4~9月)の事業状況を報告し、新...
  2. 札幌
    解禁から1年が過ぎたゲノム編集技術応用食品を巡り、北海道消費者協会(札幌市、畠山京子会長)が厚労、農...
  3. 薬害オンブズパースン会議
    薬害、医療被害発生の防止活動を続ける「薬害オンブズパーソン会議」(代表・鈴木利廣弁護士)はこのほど、...
  4. AARP
    米国の高齢者団体AAPRは10月22日、「タッチレス技術で生活がもっと便利になる」として、手を触れず...
  5. ダイソン偽サイトトップページ
    実在の通信販売サイトをかたった偽サイトなどに対し、消費者庁は10月21日、当該サイト名を公表し、被害...

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同...
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際...
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日...
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビスス...
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6...
ページ上部へ戻る