スマホの打消し表示、9割が見落とす 消費者庁調査結果🔓

パソコンに比べ、画面サイズが小さく縦に長い構成になっているスマートフォン。商品・サービス広告で多用される「打消し表示」について、消費者庁の研究会がアンケート調査したところ、7割から9割の消費者が打消し表示を見落としていることがわかった。過去 1年間にスマホから商品などを購入した消費者のうち、4割が打消し表示を見落としたことにより誤認して購入・申し込みした経験があることも判明。消費者庁は、「消費者が打消し表示を見落とすような表示方法は問題」「景品表示法に違反する事案に接した場合には厳正に対処する」としている。

消費者庁「スマホの打消し表示」

スマホ画面上の打消し表示について問題提起する消費者庁表示対策課(16日午後、消費者庁にて)

打消し表示は商品・サービスの強調表示を打ち消す内容。「今なら無料体験できる」「今すぐ予約なしでレッスン」などの強調表示に対し、「予約にはポイントが必要となる」「混雑状況に応じて予約レッスンのみの受け付けとなる場合がある」などと記載した表示が該当する。「毎日すっきり起きて体重が5キロ減った」という健康食品の体験談表示でも、「個人の感想であり効果には個人座がある」とその内容を打ち消す表示として用いられている。
打消し表示は強調表示に比べて文字が小さく、消費者には気付きにくいことが問題となっていた。消費者庁は昨年7月に打消し表示を7類型に分類、法規制指針を提示していた。

今回発表されたのは…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. PFASワーキンググループ
    食品安全委員会のPFASワーキンググループは4月26日、第8回会合を開き、「PFAS(有機フッ素化合c
  2. 米国の保険関連非営利組織「国家保険犯罪局」(NICB)は5月9日、盗難車に関する2023年報告書をまc
  3. 伝統的易学業界
    国民生活センターも参加、トラブル事例を解説 伝統的な易学の研究・普及に取り組んでいる占い関連団体がc
  4. 消費者庁デジタル班
    詐欺的定期商法など排除へ 事業者への注意喚起通知1600件 インターネット通信販売に関するトラブルc
  5. U.S. PIRG
    プラスチック製品に欠かせない原材料「プラスチックペレット」の環境への放出を禁止する法案が米下院で支持c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る