水回り修理の高額料金トラブル増加 広告で「980円~」

トイレや浴室などの「修理サービス」によるトラブルが2年連続で増加していることが6月7日、兵庫県立消費生活総合センターのまとめでわかった。「修理業者を呼んだところ、次々と作業を勧められ、最終的に高額な料金を請求された」という事例が目立ち、年齢、性別を問わず広く苦情が寄せられていた。高齢になるほど契約金額が高額となっており、同センター相談調査課は「焦って業者を呼ぶのではなく、複数の業者から見積もりを取って検討してほしい」と呼びかけている。

県がまとめた「2017年度兵庫県内の消費生活相談状況」によると、「修理サービス」に関する苦情は、15年度の658件に対し、16年度が786件、17年度が899件と2年連続の増加。トイレや浴室などの水回りの修理に関する事例が全体の4割以上を占め、「高価格」「説明不足」「強引」などの内容が多かった。全年代から相談が寄せられたが、平均契約金額は高齢になるほど高額となり、20歳代の10.9万円に対し、70歳代は21.1万円と約2倍、80歳以上は27万円と約2.6倍となった。

50歳代の女性は、トイレが詰まったのでインターネットで修理業者を検索。「980円~」との広告を見つけ依頼したところ、作業員から「ポンプ作業と便器の取り外し作業で4万円かかる」「詰まりを通す機械を使う作業に5万円かかる」などと言われ、途中でやめるわけにもいかず了承。結局980円どころか9万円以上かかってしまったという。

県相談調査課は「業者がポスティングしたマグネット広告やインターネット上の広告には24時間対応、基本料金1480円~などと表示されていることが多く、そのイメージで業者に依頼すると料金トラブルになりやすい。また、一旦業者を呼んでしまうと途中で断ることが難しくなるため、断り切れない高齢者層で契約金額が高額になりがちだ」と分析。「焦って依頼せず、知人や水道局、水道業者などに相談し、複数の業者から見積もりを取ってほしい」と呼びかけた。

また、水回りトラブルの応急処置が施せるよう、普段から▽元栓の位置を確認する▽詰まりを解消するトイレ用ラバーカップ(いわゆるスッポン)を用意しておく――ことも重要だとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2019

ニッポン消費者新聞最新号

新着記事

  1. 多重債務問題懇談会
    2006年12月の改正貸金業法の成立以降、減少してきた多重債務者数の横ばい傾向が鮮明になった。金融庁...
  2. 誇大広告により販売されていたSynovia
    米連邦取引委員会(FTC)は12月5日、健康食品製造販売業者AS Research、LLC(ASR、...
  3. 加熱式たばこ警告表示
    JTは12月5日、加熱式たばこ「プルーム」ブランドの16銘柄について、パッケージデザインをリニューア...
  4. 日本消費者連盟
    日本有機農業研究会や日本消費者連盟、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンなど消費者・農民団体は「...
  5. 成年年齢引下げを考えるIN KYOTO
    京都の大学生が企画運営した公開ラジオ放送のトークイベント「成年年齢引下げを考える in KYOTO~...

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日...
  2. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビスス...
  3. コンシューマーリポート

    2019-11-7

    【米国】2年で販売台数10倍 エアフライヤーが本格普及

    油を使わずに揚げたように調理できるエアフライヤー(ノンフライヤー)が米国で急速に普及している。調査会...
  4. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6...
  5. チーズフェスタ2018

    2018-11-12

    「チーズフェスタ2018」に7700人 多彩なチーズレシピ

    11月10日(土)と11日(日)の両日、チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は、渋谷区・恵比寿の...
ページ上部へ戻る