愛知県、外国人向け消費生活相談を開始 月1回、11言語で

愛知県で1月27日から、通訳を介した外国人向け消費生活相談が開始される。実施するのは公益財団法人愛知県国際交流協会が運営する「あいち多文化共生センター」(名古屋市中区)。月1回(第4月曜日)、対面形式で行い、1日当たり4名の相談に応じる。時間は13時~16時10分まで(1コマ40分)。前の週の金曜日までに予約が必要で、相談日が祝日の場合は翌日(火曜日)に行う。

同センター外国人向け専門相談は県、名古屋出入国在留管理局、愛知労働局の連携事業。「消費生活関係」相談は、同センターが11月から実施している「在留関係」と「労働関係」に続く3つ目の専門家による相談。県が派遣した消費生活相談員と同センターの通訳が外国人の相談に応じる。言語はポルトガル語、スペイン語、英語、中国語、フィリピノ語/タガログ語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、タイ語、韓国語、ミャンマー語。居住者の国籍別割合を考慮して選定した。あいち多文化共生センターは「県の在留外国人数は全国2位の26万1000人(2018年末時)で、ブラジル人が多いのが特徴だ」としている。

県民生活課によると、県の窓口にも外国人からの相談が寄せられていたが、日本語の通じる環境にある人に限られていた。外国人の相談で多いのは携帯電話の契約や住居関係など。生活に必要不可欠な商品・サービスに関する事例が目立ったという。人手不足対策として外国人材の受け入れ拡大が進む中、今回新たに通訳を必要とする外国人県民からの相談に対応していく。

相談の予約や問い合わせはあいち多文化共生センター(電話052・961・7902)まで。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. フランス消費者同盟
    動画投稿アプリ「TikTok」の複数のインフルエンサーが日焼け止めの危険性をあおり、使わないよう推奨c
  2. NCL
    米大リーグ、ワシントン・ナショナルズが観戦チケットを販売する際、手数料を開示していなかったなどとしてc
  3. 食品安全委員会
    食品安全委員会は7月23日、アレルゲンを含む食品のファクトシート(科学的知見に基づく概要書)を公表しc
  4. 東京都庁
    東京都は7月18日、2023年度インターネット広告監視事業の結果を公表した。1万6000件の広告につc
  5. コンシューマーリポート
    米消費者団体コンシューマー・リポートは7月12日、果物や野菜を洗う最も良い方法を示し、重曹や酢を用いc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る