【豪州】ロマンス詐欺、出会い系サイトからSNSに移行

SNSアプリを通じたロマンス詐欺の被害が急増していることが2月9日、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)の調べでわかった。詐欺集団が従来の出会い系サイトからインスタグラムやフェイスブックなどのSNSアプリへと移行しており、デリア・リッカード副委員長は「オンラインでの出会いを求めていない一般ユーザーまで詐欺に巻き込まれている」と指摘した。

2019年に寄せられたロマンス詐欺に関する相談は約4000件、被害総額は2860万ドル(約20億7800万円)を超えた。そのうちSNS経由の被害額は910万ドル(約6億6400万円)に上り、従来型出会い系サイトの被害額783万ドル(約5億7100万円)を超えた。SNSのうちインスタグラムの相談が347件、被害額97万ドル、フェイスブックが325件、207万ドル、ツイッターは16件、5820ドルだった。

リッカード副委員長は「出会い系サイトを主戦場としていた詐欺集団がSNSアプリへの移行を加速させていることは新たな動きだ。今後さらにオンラインゲームなどへと広がるおそれがある」と警戒を強めた。詐欺集団の求めに安易に応じていると、金銭的な被害だけでなく危険物の運び屋などに仕立て上げられる危険性があるという。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 消費税
    米スーパー大手のターゲットは3月14日、アイテム数を10個以下に制限した「エクスプレス・セルフチェッc
  2. 東京消防庁
    歩きながら、もしくは自転車に乗りながらスマートフォンの画面を見たり操作したりする「歩きスマホ」の事故c
  3. ミツカン味ぽん
    ミツカンが1970年代から提案を続けている「焼肉×味ぽん」が最強の組み合わせであることが、味覚センサc
  4. トウモロコシ
    米国の消費者団体コンシューマー・リポートが「驚くべき健康効果を持つ7つの食品」の一つとして、ポップコc
  5. 消費者庁
    消費者庁は1月1日に発生した能登半島地震に関連した消費生活相談について、地震発生後1カ月間(1月1日c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る