【豪州】空気清浄機での新型コロナ対策、過信は禁物

多くの空気清浄機が「ウイルス除去」などをうたって販売される中、豪州の消費者団体CHOICEは3月24日、新型コロナウイルス対策としての効果は限定的とする検証記事を公表した。「空気清浄機は空気中に存在するウイルスのほんの一部を捕捉するが、ヒトやモノに付着した多くのウイルスに対して効果がない」とし、小まめな手洗いと拭き掃除を改めて呼びかけた。

会員から「空気清浄機は家庭内の新型コロナウイルス対策に役立つか」との質問が寄せられ、これに回答した形。

同団体は検証記事の中で、「空気清浄機が実際にウイルスを捕捉し、除去することができるが、空気中のウイルスのほんの一部にすぎない」と解説。

高性能なHEPAフィルターについては、「0.3ミクロン(=0.3μm)の粒子捕集を主張するが、ウイルスの直径は0.02ミクロンから0.4ミクロンと様々。典型的なコロナウイルスは0.1ミクロンとフィルターの主張を大きく下回る」と指摘する一方で、「粒子は直線ではなくランダムに動きながら移動するため、フィルターに接触して付着する可能性が非常に高い」と説明した。ただし、HEPAフィルター自体に殺菌機能がなく、ウイルスがフィルター表面で数時間から数日間生き続ける可能性があるとした。

一方、光触媒式の空気清浄機はウイルスやバクテリアを捕捉し、光触媒により分解・殺菌することが可能。紫外線(UV)式は殺菌効果があるが、数分間の照射が必要で、吸い込んだ空気が紫外線を数秒で通過する製品では分解されない可能性があるとした。

CHOICEは「捕捉・殺菌する、しないに関わらず、空気清浄機は空気中に浮遊する一部のウイルスを捕捉する製品。人の皮膚や床などの硬い表面に付着したウイルスを捕捉することはない」と強調。不必要な接触を最小限に抑え、人が頻繁に触れる場所を小まめに拭き、定期的に手洗いするよう呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2019

ニッポン消費者新聞最新号

新着記事

  1. イベント
    食の安全・監視市民委員会(代表・神山美智子弁護士)は農薬グリホサートが多くの食品から検出されているこ...
  2. エスカレーター
    エスカレーターの安全な乗り方を実践してもらおうと、首都圏の都県と政令指定都市で作る「九都県市首脳会議...
  3. 新型コロナウイルス感染拡大により在宅時間が増える中、英国の消費者団体which?は8月7日、「消費者...
  4. インターネット
    「届いた商品がイメージと違う」「想像していた大きさと違った」――。 実物を確認できないネットシ...
  5. 風力発電
    石油世界大手の英BPが2030年までに石油・ガス生産量を19年比で40%削減する方針を示したことを受...

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同...
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際...
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日...
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビスス...
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6...
ページ上部へ戻る