通販の健康食品、調査した86品すべてに不適正表示 東京都

インターネットなどの通信販売で購入した健康食品86品すべてで不適正表示が確認されたとして、東京都は3月24日、注意を呼びかけた。販売店で購入した39品については30品目(約77%)で不適正表示が見つかった。「免疫力を高める」「風邪の予防に」など医薬品的効果をうたう表示や合理的根拠のない表示が目立ち、都は事業者に改善指導などを行った。

調査は昨年5月~今年3月にかけて実施。法令違反の可能性が高い125品を購入し、表示や成分を検査した。

その結果、インターネットなどの通販で購入した86品中86品、都内健康食品売り場などで購入した39品中30品において、法令に違反(疑い含む)する不適正表示を確認した。製品群別では「免疫力増強」が16品と最も多く、以下、「美白・美容・美肌」15品、「ダイエット効果」と「男性機能向上」それぞれ14品、「抗糖化・エイジングケア」13品などが上位となった。

主な不適正事例は「成長期を過ぎてから身長が○cmも伸びました」、「飲んで眠るだけで理想のボディに」、「免疫力を高める」、「緑内障や不妊症、ガン治療にも」など。また、成分検査では4製品から医薬品成分を検出した。

都は「健康食品の長期・大量摂取により健康被害につながることがある」として、表示・広告の確認と安全な利用を呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 消費税
    米スーパー大手のターゲットは3月14日、アイテム数を10個以下に制限した「エクスプレス・セルフチェッc
  2. 東京消防庁
    歩きながら、もしくは自転車に乗りながらスマートフォンの画面を見たり操作したりする「歩きスマホ」の事故c
  3. ミツカン味ぽん
    ミツカンが1970年代から提案を続けている「焼肉×味ぽん」が最強の組み合わせであることが、味覚センサc
  4. トウモロコシ
    米国の消費者団体コンシューマー・リポートが「驚くべき健康効果を持つ7つの食品」の一つとして、ポップコc
  5. 消費者庁
    消費者庁は1月1日に発生した能登半島地震に関連した消費生活相談について、地震発生後1カ月間(1月1日c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る