有料会員制「ウォルマート+」開始 アマゾンに対抗できるか

米ウォルマートは9月1日、有料会員制サービス「Walmart +(ウォルマート+)」を開始すると発表した。サービス開始時の特典は商品の無料配送、ガソリンの割引、店内での即時決済の3つで、今後、追加していく計画だという。米消費者情報誌コンシューマーリポートはウォルマート+をアマゾンの有料会員サービス「Amazon Prime(アマゾンプライム)」と比較し、消費者が利用すべきかどうかを検証した。

ウォルマートの発表によると、9月15日からサービスを開始し、対象商品は生活用製品、おもちゃ、食品など16万点以上。いずれも店頭価格で購入でき、即日発送する。35ドル以上の購入で配送料が無料に。さらに、店内での買い物時にはスマホアプリでスキャンすることで、ウォルマートペイによる決済が可能。買い物時間を短縮することができるという。

コンシューマーリポートによると、ウォルマート+の年会費は98ドルで、アマゾンプライムの119ドルよりも割安。しかし、ウォルマートの通販サイト「Walmart.com」では年会費を取られることなく、発送期間が2日間に伸びるものの35ドル以上の買い物で無料配送される。

小売り分野のアナリストは「現時点では、提供されるサービスに対して年会費は少し割高だ」と指摘する。アマゾンプライムは無料配送に加え、映画・ドラマ・音楽などのストリーミングが楽しめることをあげた。一方で、ウォルマート+の最大の魅力はガソリンの割引にあると強調。「アマゾンプレミアムにはない特典で、提携先のガソリンスタンドで1ガロン当たり5セントの割引を受けられる」と述べた。

また、別のアナリストはウォルマート+とアマゾンプライムは競合しないと指摘。パンデミック時に食料品のネット通販市場が急拡大したことをあげ、「ウォルマートは食料品のネット通販市場のトップランナーの1人であり、食料品ビジネスがウォルマート+を牽引する」と分析した。

ウォルマートはデジタルコンテンツ事業にも触手を伸ばしており、アマゾンに対抗するため、魅力的な特典を相次ぎ追加する可能性が高いという。

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