【豪州】海洋プラ「50%使用」は虚偽 825万ドル罰金

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は4月14日、ゴミ袋製品の一部に「海洋プラスチック50%使用」などと虚偽の表示をしたとして、豪連邦裁判所がクロロックス・オーストラリア(Clorox Australia)社に対し、総額825万ドル(約7億4000万円)の罰金支払いを命じたと発表した。

ACCCが2024年4月、連邦裁判所に同社に対する訴訟を起こしていた。一方、同社はACCCが調査に乗り出したことを把握した後、訴訟手続きに入る前の23年7月に製品の生産を中止していた。

クロロックス社違反事例

誤解を招くパッケージ例。問題となった製品はウールワースやコールズといった大手小売店で販売された(ACCC発表資料より)

ACCCによると、同社は2021年6月から23年7月にかけて「GLAD to be GREEN」ブランドの台所用整理バッグやゴミ袋のパッケージに「50%海洋プラスチックリサイクル」などと表示し、220万個以上を流通させていた。しかし実際は、製品の約50%がインドネシアの管理されていない地域で収集されたプラスチック廃棄物で作られており、残りの部分はリサイクルされていないプラスチック、加工助剤、染料などが原料となっていた。

ACCCのジーナ・キャス・ゴットリーブ委員長は「環境メリットに関する主張は多くの消費者にとって重要であり、購買行動に影響を与える可能性がある。こうした主張が虚偽や誤解を招く場合、それは深刻な信頼の侵害であり、オーストラリア消費者法にも違反する」と指摘。「消費者はこうした主張が真実かどうかを検証できないため、この問題は重大だ。そのうえ、誠実な競合他社の不利にもなる」とし、今回の罰金は妥当だと強調した。

製品のパッケージは青い色と波の絵柄を配置し、「グリーン」の文字をあしらったデザイン。裁判所は「これらの特徴が製品と海洋との関係」、「パッケージのグリーンへの言及が環境への配慮」をそれぞれ暗示しているとし、「違反行為を評価する上での重要な文脈的事項だ」と判断したとしている。また、「環境主張に対する消費者の信頼を損なうと、特定の社会的損害が生じる」とも指摘した。

クロロックス社にはオーストラリア消費者法の遵守プログラムの履行、ウェブサイトへの是正通知の掲載、ACCCによる訴訟費用の一部支払いも命じられた。

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