コロナ対策だけじゃない 米高齢者団体がタッチレス製品を推奨

米国の高齢者団体AAPRは10月22日、「タッチレス技術で生活がもっと便利になる」として、手を触れずに操作できる「タッチレス蛇口」やスマートフォンで鍵の開閉ができる「スマートロック」などの製品を紹介した。これらの製品は新型コロナ対策として宣伝され注目を集めているが、AAPRは「細菌から高齢者をも守るだけではなく、もう一つ、重要なものを提供する。それは利便性だ」と強調している。

AAPRによると、タッチレス蛇口は各社から様々なタイプが登場している。キッチンの形状によって最適なものを選ぶことがポイントで、自分で取り付けることも可能。通常の蛇口と異なるのは電源が必要なこと。バッテリーボックスの取り付け場所はシンクの下が良いとし、「孫がセンサーで遊ばない限り」単三電池6本で1年以上持つという。AAPRは「牛肉を扱った後にハンドルを汚すことなく手を洗うことができる」と強調した。

また、ドアに近づくだけで鍵が開く「スマートロック」も便利。スマートフォンのBluetooth機能を使った製品は取り付けが簡単で、買い物後の両手がふさがっている時などに重宝する。リモコンアプリを使えば遠く離れていても開錠でき、旅行中、犬の世話を代行業者に依頼することもできる。ただし、電源が切れるなどしてワイヤレス接続が切れると機能しない可能性があるため、「実際の鍵でも開けられる併設モデルを検討するのも良い」としている。

そして、タッチレス技術の最有力製品として音声アシスタントを紹介。スマホやテレビ、家電製品を触らずに音声で操作できるため、コロナ禍で大活躍するとした。AAPRは「コロナがタッチレス技術の普及を加速させている。エクソンモービルの約1万1500カ所のガソリンスタンドではアレクサの音声コマンドを理解する給油機が登場し、タッチレスで決済できるようになった」とし、コロナ対策だけではなく、タッチレス技術がもたらす利便性にも注目するよう呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 東京都庁
    東京都は2023年度健康食品試買調査結果を公表し、購入した健康食品125製品のうち105製品(84%c
  2. U.S. PIRG
    米国の非営利団体U.S.PIRGは3月18日、ホテル業界に対し、プラスチッ製アメニティグッズから脱却c
  3. 厚生労働省
    厚生労働省のまとめによると、2023年の食中毒発生件数は前年比59件増の1021件で、19年(106c
  4. 2023年度第4回東京都商品等安全対策協議会
    昨年4月に自転車利用時のヘルメット着用が全年齢で努力義務となったことを踏まえ、東京都商品等安全対策協c
  5. 消費税
    米スーパー大手のターゲットは3月14日、アイテム数を10個以下に制限した「エクスプレス・セルフチェッc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る