【米国】自動車ローン残高、過去最高水準 交通手段増やす政策を

ニューヨーク連銀が発表した第3四半期の家計債務報告によると、自動車ローン残高が280億ドル増加し、過去最高水準の1.44兆ドルに達した。非営利団体のU.S.PIRGは「2009年の大不況以降、米国人の自動車ローン残高は2倍に積み上がり、何百万人もの人が財政的な脆弱性を抱えることを示す状況になっている」と警告している。

U.S.PIRGは半導体不足による自動車の価格高騰についても触れ、「少なくとも半導体不足は来年まで続くと予測される。ほかに交通手段がなく、車に依存する消費者はさらに厳しい決断を迫まられる」と指摘。新車ローンの返済額は月平均575ドルを超えている上、返済期間も長期化しており、「景気後退局面に入った場合、債務者の破産リスクがより増大している」と警告した。

先日可決したインフラ投資法案よって、米国では今後、道路や交通機関の整備が進められる。U.S.PIRGは「より多くの米国人が車依存から脱却し、公共交通機関、自転車、徒歩など、より多くの選択肢が与えられることを期待する」と呼びかけた。

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