キリン、ビール缶に純アルコール量表示 5月から 適正飲酒促す

アルコールの有害摂取根絶がグローバルな課題となる中、キリンビールは1月6日、国内で販売する主要アルコール商品の缶に純アルコール量を表示していくと発表した。5月から順次開始し、2023年末までに完了させる方針。純アルコール量の表示に加え、適正飲酒に関する同社ウェブサイトへとつながる短縮URLを併せて表示し、適正飲酒を促していく。

キリン純アルコール量表示

キリンが缶にも純アルコール量表示へ。グローバルな課題に取り組み、適正飲酒を促していく(キリンプレスリリースより)

対象商品はビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル)とRTD(チューハイ・カクテルなど)の350ミリリットル缶と500ミリリットル缶。一例として「1本当たり純アルコール量14グラム(詳しくはtekiryo.jp)」などと表示する。

同社は昨年5月から、ホームページ上でアルコール商品の純アルコール量を開示してきたが、取り組みを加速させる。アルコールの有害摂取を巡っては、2010年にWHO(世界保健機関)が「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を採択し、SDGsの健康分野でも目標の一つとして明記された。また、国内でも昨年3月に第二期アルコール健康障害対策推進基本計画が閣議決定されるなど、社会全体で取り組むべきグローバルな課題となっていた。

(本紙「ニッポン消費者新聞」2月1日号より転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. コンシューマーワイド 食品ロス問題は持続可能な未来を目指す国際社会の課題になっている。SDGsは1c
  2. unicharm
    消費者共創と協働 夜用のショーツ型ナプキンの昼用として10月に発売した。商品名は「ズボンを脱がずにc
  3. ニッポン消費者新聞2025年1月1日号
    特集 悪質商法対策プロジェクトチーム 消費者庁が立ち上げ、高市首相の国会答弁ウケ ~関c
  4. 消費者庁
    食品の流通量が増える年末に向けて、消費者庁は都道府県と連携して年末一斉取締りを実施する。年末一斉取りc
  5. 除雪機の事故
    冬シーズンが始まる12月に、除雪機の事故が多発しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る