ミツカン増収増益 内食需要で家庭用好調 鍋つゆは20%増

ミツカンは6月2日、2020年度(20年3月~21年2月)グループ決算概要を公表し、売上高が前年比0.9%増の2429億円、経常利益が前年比2.3倍の172億円と増収増益になったと発表した。国内・海外ともに業務用が苦戦したが、家庭用が伸長した。

国内(日本+アジア事業)の家庭用売上高は、内食需要の高まりを受けて全主要セグメントで増収を達成した。

食酢セグメントは前年比2.8%増の269億円。調理用の主力品「カンタン酢」が前年比8%増と好調だったほか、お酢ドリンク「フルーティス」が若い世代で支持され、食酢飲料が前年比13%増と伸びた。

ぽん酢セグメントは前年比8.1%増の154億円。主力の「味ぽん」が餃子や鍋のつけだれとしての用途に加え、さっぱり煮などの調理用に活用されたほか、減塩の提案が支持されて売り上げを伸ばした。

つゆ・鍋つゆセグメントは14.4%増の200億円と好調。年間を通して鍋をする家庭が増え、特に「鍋つゆ」が前年比20.6%増と急伸した。

〆まで美味しい焼あごだし鍋つゆストレート

鍋つゆセグメントを牽引する「〆まで美味しい」シリーズ。写真は人気の「〆まで美味しい焼あごだし鍋つゆストレート」

納豆セグメントは前年比4.8%増の271億円に。同社売上No.1商品「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ」が前年比25%増と強さをみせ、下期に投入した新商品「金のつぶ ご飯に合う濃厚焼肉タレで食べる旨~い極小粒納豆」も好評で売り上げを牽引した。

今年度は「お酢で日本を元気に!」「レシピのコト化」をテーマに、健康意識を喚起する提案やライフステージを軸としたレシピ提案などを展開していくという。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 国際消費者機構(CI)
    100カ国以上、200を超す消費者団体が加盟する国際組織、国際消費者機構(CI、本部・ロンドン)は1c
  2. 国民生活センター
    ◎国民生活センター、対応策を提示 スマートフォンやパソコンに保存されている「デジタル遺品」。故人がc
  3. 全相協公開シンポジウム
    ◎「サプリメント形状食品の規制必要」との意見も 全国消費生活相談員協会(全相協)は11月15日、秋c
  4. ニッポン消費者新聞2024年1月号
    特集 健康食品110番に350件超 全相協、シンポジウムで報告 機能性食品は21件 ~c
  5. パブリック・シチズン
    米国の消費者団体パブリック・シチズンのロバート・スタインブルック博士は11月21日、米食品医薬品局(c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る