自転車で子どもの指切断事故相次ぐ 好奇心からチェーンに手を

◎NITEが注意呼びかけ 正しい使い方確認を

5月の「自転車月間」にあわせ、NITE(製品評価技術基盤機構)は子どもの自転車事故に注意を呼びかけている。4歳まではチェーン付近で指を挟む事故が多発、5歳~14歳までは走行中に転倒する事故が多くみられ、全体の7割が重傷事例だった。NITEは「自転車は手軽な乗り物だが、事故に遭うと重傷を負いやすく大変危険だ」とし、自転車の正しい使い方の確認と保護者の見守りを呼びかけた。

自転車指切断

2018年~2022年までの5年間で0歳から14歳までの子どもの自転車事故が40件起きていた。このうち28件(約7割)が骨折や指の切断などの重傷事例だった。

0歳から4歳までの子どもでは、停車中の自転車による事故が多発。兄弟がペダルを逆回転させて遊んでいる最中に、それを見ていた幼い子どもが好奇心からチェーン付近に手を入れ、指を挟まれるケースが多くみられた。一方、5歳から14歳までの子どもの事故は走行中に多く発生。ハンドルにぶら下げていた傘やかばんが車輪に巻き込まれたり、足と接触した泥よけが車輪に巻き込まれたりして前輪が急にロックし、転倒するなどしていた。NITEは「子どもの好奇心をあなどらず、親子そろって正しい使い方を確認してほしい」と呼びかけている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」5月1日消費者月間特集号より転載)

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