米航空大手が持ち込み禁止 英国で販売続くスマートラゲージ

  • 2018/6/7
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

米国の航空大手各社がリチウムイオン電池を搭載したスーツケース「スマートラゲージ」の持ち込みを禁止した問題で、英国の消費者団体Which?は6月6日、欧州地域でも禁止になる可能性があるとして、これからの購入を見送るよう消費者に呼びかけた。スマートラゲージの大手ブランド2社はすでに事業から撤退しているが、インターネット上では依然として別メーカーを含め多くの商品が流通している。

スマートラゲージはスーツケースにリチウムイオン電池を搭載し、通信機能を持たせた旅行用かばん。かばんの現在位置をスマートフォンで追跡できるほか、パソコンの充電や遠隔自動ロックなどが可能。モーターで自走する製品も登場して、世界的に話題を呼んでいた。しかし、リチウムイオン電池の発火事故対策として、米航空大手5社が今年1月から順次、航空機への持ち込み禁止を実施。この規制が逆風となり、大手で先駆者の「Bluesmart」と「Raden」が倒産する事態に陥っていた。

リチウムイオン電池を取り外せば持ち込みの許可が下りるが、多くの製品は取り外しができない仕様。Which?は「多くの国がまだ規制しておらず、販売を続けている業者も数多い。しかし今後、欧州や英国でも禁止になる可能性があるため、これからの購入を全面的に支持することはできない」とコメントした。

BluesmartとRadenは小売店やインターネット通販で売られている製品について、返品、修理、交換、サポートには応じない方針。Which?は「英国の消費者は消費者法に基づき、購入日から30日以内は返品が可能。故障や破損が起きた場合、6カ月以内であれば修理や返品の権利がある」として、販売店に要求するよう呼びかけた。

スーツケースに大変革を起こすかにみえたベンチャー2社。Bluesmartは5年、Radenは3年で姿を消すことになったが、2社はホームページ上でこれまでの謝意を述べるとともに、「予期せぬ規制が残念な結果を導いた」と悔しさをにじませた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

Pickup!記事

  1. コンシューマー
    アメリカ消費者連合(CFA)は6月20日、設立50周年を祝う式典を開催したと発表した。傘下会員275…
  2. 消費者委員会
    消費者問題解決への手法としてIoTやAI(人工知能)を活用する検討が取り組まれている。消費者委員会は…
  3. 日本生活協同組合連合会
    日本生活協同組合連合会は、コープ(CO・OP)商品の商品力強化の取り組みの一環として、アレルギー対応…
  4. 講演する印鑰智哉さん
    4月の種子法廃止が食生活にどう影響してくるのかを考える学習会が6月20日、東京都消費生活総合センター…
  5. 消費者庁徳島オフィス
    昨年7月に徳島県庁に開設された消費者庁「消費者行政新未来創造オフォス」の開設1周年記念シンポジウムが…

ニッポン消費者新聞最新号

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 引越安心マークのトラック

    2018-3-6

    「安全・安心」な引越を 「引越安心マーク」制度導入4年目に

    全日本トラック協会、信頼マークとして提示 「引越安心マーク」をご存知だろうか。厳しい基準をクリアー…
  2. チーズフェスタ2017

    2017-11-13

    チーズフェスタに約7千人参加、チー1グランプリも発表

    11月11日と12日の両日、都内で開催されたチーズの祭典「チーズフェスタ」に2日間で延べ7千人を超え…
ページ上部へ戻る