都が試買調査 健康食品84%に不適正表示 ネット通販は98%

東京都は2023年度健康食品試買調査結果を公表し、購入した健康食品125製品のうち105製品(84%)に不適正な表示や広告を発見したと発表した。医薬品的な効能効果をうたう「感染症予防」や、根拠なく「脳を若返らせる」と表示する事例がみられ、事業者に改善指導等を行った。都は「健康食品の利用の前には表示、広告をよく確認してほしい」と呼びかけている。

この調査は健康食品による健康被害を防ぐため都が毎年実施しているもの。法令違反の可能性が高いと思われる健康食品を店舗やインターネット通販で購入し、食品表示法や景品表示法など関連6法の規定に違反していないかを調べている。

今回の調査では125製品中105製品に法令違反(疑い含む)が確認された。内訳は店舗購入が44製品中26製品(59%)、ネット購入が81製品中79製品(98%)。製品別では「美白、美容、美肌」や「ダイエット効果」、「男性機能向上」など幅広い製品で不適正な表示が見つかった。

主な事例として「胃炎の改善」(医薬品医療機器等法)、「口コミ評価第1位」(景品表示法)、体験談の中での「(体験談の中での)体にとって大切なビタミンやミネラルの合成を助け、消化や血液循環を促す働きがあります」(健康増進法)などをあげている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 松永和紀さん
    ◎大阪消団連主催の講演会で 「今回の制度改正では再発防げない」と指摘 食品安全委員会委員を務める科c
  2. オーストラリア競争・消費者委員会
    オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は9月23日、スーパー大手のウールワースとコールズの豪州c
  3. キッズデザイン賞
    ◎消費者担当大臣賞は「キッズフリマ」が受賞 子どもの視点を持つ優れた製品や施設、取り組みなどを表彰c
  4. 東京都商品等安全対策協議会
    水辺のレジャー中の水難事故が毎年発生していることを受け、東京都は9月19日、都商品等安全対策協議会(c
  5. コンシューマーリポート
    入浴中の赤ちゃんの死亡事故が発生している「乳児用首浮き輪」を巡り、米国消費者製品安全委員会(CPSCc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る