ろうそく火災に注意 燭台は十分乾かしてから使用を 東京都

◎火の点いた芯飛ぶことも

東京消防庁管内で2022年、ろうそくによる火災が36件発生し、過去10年で最多となる4人の死者が出たことから、東京都生活文化スポーツ局がアロマキャンドルを含む「ろうそくの安全性に関する調査」を実施した。その結果、使用時に事故やヒヤリ・ハット経験をした人が15%いることや、燭台の皿部分に水滴が付いていると火の点いた芯が飛び出す可能性があることなどがわかった。都は点火したらその場から離れず、燭台は十分に乾かしてから使用するよう呼びかけている。

ろうそくの燭台

燭台の皿の部分に水分が付着していると、火の点いたろうそくの芯が飛び出す可能性がある(写真提供・東京都生活文化スポーツ局)

都は昨年11月、ろうそくやアロマキャンドルの使用経験のある都内に住む20歳以上の男女2000人を対象としたアンケート調査を実施。その結果、使用時に「火災になった」人が1.2%いたほか、「火傷をした」(4.1%)、「本体が倒れた」(4.0%)など全体の15.4%が危害やヒヤリ・ハットを経験していることがわかった。年代別では特に「20~30歳代」で多かった。また、経験した際に「どこにも相談・連絡しなかった」人が55.7%にのぼることもわかった。

安全性試験では、水で濡れた燭台について調査。燭台の皿部分にストローで水を一滴垂らして試験したところ、ろうそくの炎が近付いた際に瞬間的に激しく燃え、その勢いで火の点いた芯が飛び出すことが確認できた。試験では皿から落下することはなかったが、一定の条件がそろうと火が点いたまま芯が燭台から飛び出す危険性もあった。

都は▽燃えやすい物の近くや不安定な場所での使用はやめる▽燭台を水洗いした後は十分に乾かしてから使う▽注意表示を確認する▽火を用いない電気ろうそくの使用も検討する――よう呼びかけている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」5月1日消費者月間特集号より転載)

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