多重債務110番、2日間に181件 4割が500万円超借入

東京都消費生活総合センターなどが3月4日、5日の2日間にわたり実施した「多重債務110番」に計181件の相談が寄せられた。生活費の補填で借り入れを増やしたケースや、ギャンブルや買い物依存を原因としたケースが目立った。都センターは「多重債務は個人の努力だけで解決することは極めて困難だ」とし、債務が少額であっても返済に不安がある場合は早期に相談(電話03・3235・1155)するよう呼びかけている。

内訳は都センターが49件、区市町の消費生活センターが40件、弁護士会・司法書士会・法テラスなどの法律相談窓口が92件。このうち都センター受付分の特徴は、50歳以上からの相談が73%を占め、借入先が6社以上の人が17%、債務額が500万円を超える人が41%いた。自営業の破綻をきっかけに生活費の借入れを始め、多重債務に陥ったという相談が10件、投資詐欺、還付金詐欺、副業サポート契約などにより債務を抱えてしまったという相談が7件あった。

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より転載)

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