食パン グリホサート検出せず 北海道消費者協会がテスト

除草剤「ラウンドアップ」等の商標名でホームセンターなどでも販売されている農薬、グリホサート。農産物や加工食品からの検出事例があり、食品への残留が懸念されている。そこで北海道消費者協会は、過去に民間の調査でグリホサートの検出事例が報告されていた食パンについて残留農薬テストを実施した。

北海道消費者協会食パンテスト

テストした食パン23銘柄(写真:北海道消費者協会提供)

テスト対象は市販の食パン23銘柄。高速液体クロマトグラフでグリホサートを測定した。食品衛生法では、食パンの原材料として多く用いられる小麦粉について、グリホサートの残留基準は設定されていない。この場合、ポジティブリスト制度で定められている一律基準値「0.01ppm」が適用されることから、テストではこの基準値以下を不検出とした。

その結果、全銘柄からグリホサートは検出されなかった。表示についても食品衛生法に規定される義務表示事項が全銘柄で確認された。6銘柄に「北海道小麦100%」、「道産小麦の小麦粉、道産米の米粉を使用」など強調的な表示があったが、いずれも正しく表示されていた。

(本紙「ニッポン消費者新聞」5月1日消費者月間特集号より転載)

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