【米国】日焼け止めと虫除けの一体型商品、「効果弱める」との指摘

米国では日焼け止めと虫除けが一体となったコンボ商品が販売されているが、消費者団体コンシューマー・リポートは「虫除けが日焼け止めの効果を弱める可能性がある」などとして使用を控えるよう呼びかけた。同団体は「日焼け止めは2時間ごとに塗り直す必要があるが、虫除け剤を2時間ごとに塗り直すのは賢明ではない」とも指摘している。

暖かい季節を迎え、外出の機会が増える中、コンシューマー・リポートは「日焼け止めと虫除けが1本に詰まったコンボ商品を便利で魅力的と感じるのは、容易に理解できる」としつつ、「やはり別個に使用したほうがいい」とアドバイスした。

ある研究によると、一般的な虫除け成分のDEET(ディート)を日焼け止めと組み合わせると、日焼け防止指数が約30%低下する可能性があることが示されたという。

また、専門家によると、日焼け止めと虫除け剤は量と頻度が異なり、併用すると効果が弱まったり、皮膚への吸収方法が変わったりする可能性がある。日焼け止めは虫除けよりも頻繁に、そして大量に塗る必要があるため、米疾病対策センター(CDC)も「日焼け止めと虫除け剤が配合された製品は避けるべきだ」としている。

両方の製品を使う場合、コンシューマー・リポートは「まずは日焼け止めを塗り、完全に乾いたら虫よけスプレーを塗ること」とアドバイス。汗をかいたり泳いだりする場合は2時間ごとに日焼け止めを塗り直すことが重要だとし、それぞれの製品の指示に従って使用するよう呼びかけている。

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