【英国】不正確なデジタル体温計3製品を発見 消費者団体テスト

英国の消費者団体Which?は4月14日、デジタル体温計の精度を調査する商品テストにおいて、3製品の測定値が不正確だったと発表した。いずれも実際の体温より低い値を示したといい、同団体は「この誤差により、医療機関の受診が遅れるおそれがある」と指摘している。この3製品を「Don’t Buy(買わないで)」の評価とし、製品選びの参考とするよう呼びかけている。

不正確と判定された製品はBeaba、Beurer、Bootsの3ブランド。いずれも非接触タイプの体温計で、うち1製品は耳式。Beurer とBootsはブランド名が異なるが、同一製品だった。11の温度ポイントを44回測定したところ、Beurer とBootsは平均して0.7℃低すぎることがわかった。耳式のBeabaは実際よりも平均0.38℃低い値だった。体温計の国際基準では誤差の許容範囲を±0.3℃と規程しており、同団体は「(正確性を期すため)サンプルを追加して再テストしたが、やはり規格から外れていた」という。

Which?のテスト結果について、2ブランドは「法や国際基準に準拠した生産や試験を行っている」、1ブランドは「認定ラボで精度を再確認するとともに、調査を実施する」と回答したという。同団体は消費者にEU法や各種要件に準拠していることを示す「CE」もしくは「UKCA」マーク付きの製品を推奨している。

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