米消費者団体、初の中古車ブランドランキング 1位はレクサス

厳しい自動車テストを実施することで知られる米国の消費者団体コンシューマー・リポートは8月27日、ホームページでの中古車情報を充実させるとともに、新たに中古車ブランドランキングを開始したと発表した。新車価格の高騰を背景に中古車市場に目を向ける消費者が増えており、予算内で信頼性の高い中古車が購入できるよう支援していく。同団体の自動車テスト担当者は「予算内に収めるために、安全性や信頼性、燃費を犠牲にする必要はない。我々の信頼できるレビューをもとに賢い選択をしてほしい」と呼びかけている。

拡充した中古車情報ページには中古車購入に関するアドバイス、推奨事項、リストなどを記載。タイヤやバッテリー、保険、修理工場に関するレビューも追加し、購入から維持までの役立つ情報を網羅したという。

また、中古車ブランドランキングを初めて実施。過去1年間に発生した車の故障・トラブル事例に関する消費者調査(毎年実施)をもとに、発売から5~10年たった中古車の信頼性を評価した。

第1回目となるランキングでは、レクサスが「最も信頼できる中古車ブランド」1位に輝いた。2位はトヨタ、3位はマツダ、4位はアキュラ、5位はホンダと続き、日系ブランドがトップ5を占めた。全26ブランドの中でレクサスとトヨタは3位以下に圧倒的な差をつけており、同団体は「レクサスやトヨタは新しいシステムを導入するのではなく、製品ライン全体を段階的に改善するという保守的な再設計を続けてきたブランドだ」と指摘。「発売する新モデルも信頼性が高く、これが中古車となっても信頼性が維持されていることを、この二つのブランドは一貫して示している」と分析した。

コンシューマー・リポートが今年6月に実施した最新調査によると、過去1年間に自動車の購入を考えた人のうち約4割が「中古車のみを検討した」と回答。新車のみを検討した人は約3割で、両方を検討した人は2割強だった。新車価格が歴史的な高騰を見せる中、中古車の平均価格も3万ドル近くに達しており、同団体は「手ごろな価格で信頼性、性能、安全性が組み合わさった逸品を探すには、確かな情報が必要だ」としている。

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