【米国】家畜へのラクトパミン使用禁止を要求、160カ国が規制

米国の非営利団体U.S.PIRGは8月6日、畜産業におけるラクトパミン系薬剤の使用禁止を求める署名活動を始めた。豚への有害事例が多数報告されていて、人体へのリスクにも懸念があるとしている。同団体は「中国、ロシア、EUなど約160カ国が使用を禁止できるのであれば、米国もできるはずだ」と訴えている。

ラクトパミンは家畜の成長促進、筋肉量の増加、飼料効率の向上に使用される薬剤。米食品医薬品局(FDA)が家畜への使用を認めており、米国の豚の約80%に投与されているとされる。一方で豚の有害反応(疲労、震え、骨折、心血管障害、攻撃性など)がFDAに多数報告されているという。

同団体は「家畜とその肉を購入する消費者に深刻なリスクをもたらす可能性がある」と指摘。「ラベルに表示されないため消費者は知らずに摂取している。わが国では効果的な管理も、適切な研究も行われていない」などと訴え、規制を求める署名活動を展開している。

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