消費者月間シンポジウム開催 大学生2人が「グリーン宣言」🔒

◎消費者庁主催 グリーン志向消費の実践呼びかけ

消費者庁は5月の消費者月間イベントの一つとして5月19日、東京都内でシンポジウムを開催した。消費者月間と同様に「明日の地球を救うため、消費者にできること グリーン志向消費~どのグリーンにする?~」をテーマとし、江守正多教授(東京大学未来ビジョン研究センター)の基調講演と、大学生を交えたトークセッションが行われた。江守教授は、2050年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするには、社会の大転換が必要だと指摘。消費者一人ひとりが社会の変化を何らかの形で後押しすることが重要だと呼びかけた。また、シンポジウムの最後には、大学生が「わたしのグリーン宣言」を行った。

消費者月間シンポジウム

シンポジウム後半のトークセッションでは、大学生2人が「私のグリーン宣言」を行った(5月19日、イイノホールにて)

◎化石燃料からの卒業

前半は江守教授が「気候の危機にどう向き合うか」をテーマに基調講演した。冒頭、現在の地球の状態について「過去10万年で最も暑い状態だ」と指摘。「そういった地球の上に我々が生きていることを再認識する必要がある」と強調した。

1730年から始まったイギリスの産業革命以降、世界規模で温室効果ガスが排出され続け、その間、地球が温暖化していることをデータで示し、「世界では大規模な森林火災が相次いで起きているが、今年に入って岩手県大船渡市で深刻な森林火災が起きた。湿潤な日本でも今後、森林火災が起きていくのか注視していかなければいけなくなった」と語った。

また、温暖化による影響について、江守教授は「温室効果ガスの排出量が少なく、原因に責任のない国々の人々が深刻な影響を受けるという構造的な問題がある。日本は比較的に安全な上、原因を作っている国。我々の姿勢が問われている」と発言。さらに……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より一部転載)

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