2015年度の食品ロス646万トン 家庭から289万トン

環境省は4月17日、国内で発生した食品ロスの最新推計値を公表した。

2015年度の食品廃棄物は約2842万トンで、このうち食べられるのに廃棄された食品ロスは約646万トンだった。食品ロスの内訳は事業者が357万トン、一般家庭が289万トン。食品メーカー・小売・外食などの現場で規格外品や返品、売れ残りが廃棄されたほか、家庭では食べ残し、可食部の過剰除去、直接廃棄などによりごみとして排出された。

国連WFPが飢餓撲滅に向け実施した世界食糧支援は年間350万トン(2016年)で、日本の食品ロスはこれを大きく上回る。国連は2015年9月、持続可能な開発目標(SDGs)の一つとして食品ロス問題を取り上げ、2030年までに世界全体の1人当たりの食料廃棄を半減させることを掲げた。

環境省などは食品ロス削減に向け啓発資材を作成。消費者に対し、「購入後すぐに食べる商品については賞味・消費期限の長いものを選んで購入するのではなく、陳列順に購入してほしい」と呼びかけた。

■食品ロスの推移(環境省資料より作成)
08年度 500万~900万トン(うち家庭から200万~400万トン)
09年度 500万~800万トン(うち家庭から200万~400万トン)
10年度 500万~800万トン(うち家庭から200万~400万トン)
11年度 500万~800万トン(うち家庭から200万~400万トン)
12年度 642万トン(うち家庭から312万トン)
13年度 632万トン(うち家庭から302万トン)
14年度 621万トン(うち家庭から282万トン)
15年度 646万トン(うち家庭から289万トン)

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