自販機横のリサイクルボックス 4割強が「ゴミ箱」と誤解

自動販売機の横に設置されているリサイクルボックスについて、ゴミ箱ではないことを「知らなかった」人が42.2%にのぼることが10月20日、全国清涼飲料連合会の消費者意識調査でわかった。多くの人が正しく利用している一方で、タピオカ容器やレジ袋、弁当容器、家庭ゴミ、タバコを入れる人が少なからずいることも判明。同協会は「リサイクルボックスがゴミ箱として利用されると、容器のリサイクルの妨げとなる」などとして、適正利用を呼びかけている。

調査結果によると、街中でゴミが出た際の捨てる場所を複数回答で聞いたところ、「自販機横のボックス」が52.9%と最も高くなり、以下、「家に持ち帰る」52.0%、「コンビニのゴミ箱」38.1%、「駅のゴミ箱」37.0%などと続いた。

また、ボックスがゴミ箱ではなく、飲料容器専用のリサイクルボックスであることを「知らなかった」人が42.4%にのぼったほか、ボックスに入れたことのあるものとして「コンビニコーヒー・タピオカ容器」6.4%、「レジ袋」2.5%、「弁当・菓子・スイーツなどの食品容器」2.3%、「家庭ゴミ」1.0%、「タバコ」0.8%など、飲料用ペットボトル・缶・ビン以外のゴミが捨てられている実態が明らかになった。

ボックスがいっぱいで投入できない時の対応では、「あきらめて持ち帰る」(53.6%)と「ほかのゴミ箱を探す」(50.9%)が高かったが、「ボックスの周りに置く」との回答も20.8%あった。

リサイクルボックスは自販機専用の空容器リサイクルボックス。調査結果について、同協会は「ゴミ箱ととらえていた人が少なくないようだ」と分析し、飲料容器のリサイクルに向けて適正な利用を呼びかけた。

調査は9月下旬、東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県の15歳~59歳の男女で、月に1日以上飲料自販機を利用する人を対象に実施した。

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