4割の健康食品が吸収性に難 錠剤・カプセル型 国センテスト🔓

国民生活センターは100銘柄の錠剤・カプセル形状の健康食品を試買テストし、その結果を8月1日、発表した。100銘柄中42銘柄の商品が品質管理不徹底で、消化管の中で確実に溶けて吸収されるものではないことが分かった。健康食品関連の苦情相談は、2015年度までは年間2000件台、16年度以降は年間3000件台で全国の消費生活センターに寄せられている。テスト対象品100銘柄には栄養機能食品21銘柄、機能性表示食品11銘柄、計33銘柄の保健機能食品が含まれていた。

同センターによると、市販品100銘柄のテストは、機能性成分を10カテゴリーに分け、各カテゴリーごとに10銘柄ずつ合計100銘柄を選定して実施したというおおがかりなもの。

10カテゴリーとは「マルチビタミン」「GABA(ギャバ)」「黒酢・香酢」「コエンザイムQ10」「酵素」「HMB」「ルテイン」「乳酸菌類」「グルコサミン」「DHA・EPA」という分類。この中には保健機能食品33銘柄(栄養機能食品21銘柄、機能性表示食品11銘柄)も含まれていた。

テスト結果によると、消化管内での「崩壊性」調査では、医薬品の崩壊性基準を当てはめてテストしたところ、100銘柄中42銘柄が規定時間内に崩壊しなかった。これは消化管内での消化が進まないことを示す。また、機能性表示成分を50銘柄で調べたところ…(以下続く)

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