国産食材使った飲料のオリジナル自販機、農水省内に設置

国産食材使用の飲料のみを集めたオリジナル自動販売機が農水省内に登場した。来庁者に国産食材の消費拡大の取り組みをアピールする狙い。自販機を運営する農水省食料産業局は「将来的には空港への設置など横展開を図り、外国人観光客に国産食材の良さを知ってもらう機会としたい」と展望を語った。

農水省オリジナル自販機

農水省内に設置されたオリジナル自販機。昼休みを終えた職員が国産トマトジュースを購入する姿も見受けられた(18日午後)

自販機は4月13日、年間200万人以上が訪れる「消費者の部屋」付近の1階北別館入り口と、食料産業局展示コーナー付近の6階本館エレベーター前の2か所に設置された。自販機本体とリサイクルボックスには食料自給率向上の国民運動「FOOD ACTION NIPPON(フード・アクション・ニッポン)」のキャラクターをあしらい、来庁者に農水省の取り組みをアピールしていく。

販売中の飲料は、国産茶葉使用の「加賀棒ほうじ茶」(ポッカサッポロ)、国産大豆100%使用の特定保健用食品「焙煎大豆茶」(キッコーマン)、国内で採水した「いろはす」(コカ・コーラ)など9種類。今後はラインアップを拡充するとともに季節に応じた商品構成の見直しを図り、売上実績を積み上げる方針。将来的には自販機ベンダーとの協業により空港やターミナル駅への展開もにらむ。

国産食材使用の飲料のみを販売する自販機は珍しく、食料産業局企画課は「現在のラインアップは茶系飲料を中心だが、季節や地域ごとの果物を使った飲料を集めるなど様々な企画が思い浮かぶ。東京五輪に向けたインバウンド消費が活発化する中、外国人観光客にも国産食材の良さを体感してもらえるよう、この取り組みを広げていきたい」と説明した。

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