通販の健康食品、9割が不適正表示 都が指導

美容やダイエット、育毛・発毛などをうたう健康食品の多くで不適正表示が確認されたとして、東京都は3月26日、誇大な宣伝に気をつけるよう注意を呼びかけた。

都は2018年度健康食品試買調査を実施。インターネットなどの通信販売で売られている健康食品のうち、法令違反の疑いがある86製品を購入したところ、79製品(91%)で不適正表示が確認された。

主な不適正事例は▽アレルギー症状を緩和する▽細胞の再生を促進する働きがある▽白血球を活性化する――など。購入品すべてが不適正表示だった製品群は「免疫力増強」(13製品中13製品)、「抗糖化・エイジングケア」(11製品中11製品)、「美白・美容・美肌」(9製品中9製品)、「痛み・炎症の緩和」(6製品中6製品)、「男性機能向上」(6製品中6製品)、「育毛・発毛」(4製品中4製品)――などとなった。

また、店舗販売の健康食品についても調査を実施。44製品のうち29製品(65%)に不適正表示が見つかった。

都はこうした表示・宣伝が健康増進法や景品表示法、特定商取引法、医薬品医療機器等法などに抵触するおそれがあるとして、事業者に改善指導を実施。消費者に対して、「健康食品には法令等で禁止されている表示・広告がある。誇大あるいは科学的根拠が不十分な表示・広告には注意が必要だ」と呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 国民生活センター
    ◎医療機関からの事故情報、5年で923件 国民生活センターが発生状況を分析 医療機関から寄せられるc
  2. 全国消費者見守りネットワーク連絡協議会
    消費者庁は10月14日、地域の高齢者・障がい者見守り活動を支援する「全国消費者見守りネットワーク連絡c
  3. 総務省
    電気通信サービスの市場環境の変化に伴い、新たな消費者トラブルの発生が予想されることを踏まえ、総務省はc
  4. 主婦連合会
    第64回全国消費者大会が11月29日に開催される。今回の統一テーマは「平和な社会とくらしを守るためにc
  5. アメリカ消費者連合
    米国の消費者団体CFA(アメリカ消費者連盟)は10月22日、自動車保険および住宅保険の大手企業幹部がc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る