傘を巻き込み転倒、前輪脱落… 春は自転車の製品事故に注意

新生活がスタートする4月と5月に自転車の製品事故が増加するとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意を呼びかけている。ハンドルにぶら下げた傘や買い物袋を巻き込んで転倒したり、適切に固定しなかったため前輪が脱落したりする事例が多発。購入から1年以内の事故も目立った。NITEは「購入後1か月を目安に自転車専門店で初期点検を受け、乗る前には不備がないかを確認するクセをつけてほしい」としている。

車輪に傘を巻き込む

前輪に傘を巻き込み、走行不能となる自転車。転倒してけがをする危険性がある(NITE再現実験より)

NITEによると、2017年度までの5年間に346件の事故が発生し、123人が重傷を負った。また、事故のおよそ3割が4月と5月に集中。年代別では10代が71件と最も多く、次いで30代(56件)、40代(40件)と続いた。

使い始めてから1年以内の事故が多い理由について、NITEは「乗り慣れていない、扱いを熟知していないといった理由のほか、製品不良が原因の場合もある」と説明。「初期不良を防ぐためにも購入1カ月後の初期点検を受けてほしい」と呼びかけた。

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