【米国】寝返りした赤ちゃん10人死亡 ベビーベッドに警告

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は4月5日、ベビー製品大手フィッシャープライス(Fisher-Price)のベビーベッド「 ロックンプレイ(Rock’N Play)」で死亡事故が相次いでいるとして、警告を発した。

CPSCが警告したベビーベッド

警告が発せられたロックンプレイ(CPSCホームページより)

この製品は金属製のスタンドに布製の寝台が付いていて、ボタンを押すと電動で揺れる構造。商品説明として「心を落ち着かせる振動と快適な傾斜により赤ちゃんの眠りを助ける」などの記載があった。2015年以降、付属の3点式ハーネスで固定されていない赤ちゃんが寝返り(ロールオーバー)した際に事故が起き、10人が死亡。亡くなった赤ちゃんはすべて生後3か月以上だった。

赤ちゃんは通常3か月で寝返り行動をするようになるといい、CPSCとフィッシャープライス社は生後3か月たった場合、もしくは寝返りをしだした場合はすぐに使用を中止するよう呼びかけた。

同社は寝返りをする赤ちゃんには使わないよう警告していたが、依然として使用を続けている保護者がいる模様。CPSCはベビーベッド事故を防ぐため▽赤ちゃんを仰向けで寝かせる▽付属のハーネスで固定する▽毛布や枕、ぬいぐるみをベッド内に置かない――よう保護者に警告した。

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