実効性問われる山菜の出荷制限、今年も多い放射性物質基準超過

厚労省は5月13日、原子力災害対策本部長指示として茨城県に対し、同県6市で採れた山菜「こしあぶら」に対する出荷制限の設定を指示したと発表した。一方、同日には、岩手県のドライブインで販売された「こしあぶら」について、販売事業者が自主回収に着手したことが消費者庁のリコール情報サイトで公表された。基準値超過の「こしあぶら」のほとんどが、すでに消費されたとみられる。

食品の放射性物質の基準値は1キログラムあたり100ベクレル。出荷制限を受けた茨城県の6市では、120ベクレルから627ベクレルもの間で検出された。岩手県での自主回収販売品は260ベクレルだった。「こしあぶら」は中部・東北地方では春の山菜の代表格。タラの木よりも高さのあるこしあぶらの木の芽だ。少し苦味の混じった柔らかい触感を持ち、天ぷらはじめ、おひたしや鍋物などしょうゆ味の煮込みでも人気もの。

基準超過の検査結果が出たのは4月23日から4月26日。公表及び出荷制限が指示されたのは5月13日。今年は大型連休中までが食べ頃だったため、何のための出荷制限、自主回収か、実効性が問われる対応となっている。

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