【米国】ルーターの安全性に格差 攻撃受けても遮断しない製品も

米消費者情報誌コンシューマー・リポートがルーター29台を対象としたセキュリティ試験を行った結果、安全性能の低い製品が流通していることがわかった。同誌は「ルーターは家庭内の接続デバイスの入り口の機能を果たす製品。使用している製品がどれほど脆弱かを消費者は知っておく必要がある」と指摘している。

試験結果によると29台のうち11台は短いパスワードや単純なパスワード(12345978など)でも使用が可能だった。また、20台は複数回ログインに失敗しても、それを遮断せず、ハッカーの侵入を許すおそれがあった。さらに11台はアップデートを自動更新せず、ユーザーが確認して更新しなければならない仕様となっていた。一方、少数台のルーターは強固な安全性能を持っており、同誌は「この試験結果は重要な意味を持つ。安全性能を高める改善策が示された」とコメントした。

今回の試験は、コンシューマー・リポートが新たに設立したデジタルラボの初仕事となる。この研究所は地域密着型情報サイト創業者、Craig Newmark氏による600万ドル(約6億3000万円)もの寄付をもとに立ち上げたもので、デジタル分野における消費者問題に対処する最新鋭設備となる。

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