【英国】純正品類似のバッテリー、安全基準満たさず 複数発見

大手通販サイトで販売されているノーブランドのバッテリー製品の8割近くが安全基準を満たしていないことが、英国の消費者団体Which?の市場調査でわかった。これらの製品の多くがメーカー純正品とそっくりで、オンライン上では見分けることが困難だった。同団体は「数ポンドを節約するためにノーブランド製品を購入するのは危険が伴うということを知ってほしい」と呼びかけている。

AliExpress、Amazonマーケットプレイス、eBay、Wishなどの通販サイトで購入したバッテリーやアダプターなど35製品を調べた。

その結果、アップルの純正品にそっくりな11個のUSB充電器のうち8製品は、安全基準を満たしていなかった。これらの製品は「アップル端末で使用可能」などとうたっていたが、内部部品の基準や耐電圧性能に不備があり、感電、発熱、発火、爆発するおそれがあった。

旅行用アダプター12個の試験では、11製品が安全基準を満たさなかったほか、パワーバンク(モバイルバッテリー)11製品の半数以上で深刻な欠陥がみつかり、最悪の場合、火災につながる可能性があった。

Which?は通販サイト運営事業者に調査結果を報告し、問題のある製品の削除を要請。消費者に向けては「ノーブランド製品は価格が安いかもしれないが、感電や火災などを引き起こすおそれがある。返品期間を過ぎている場合でも消費者権利法に基づいて返金を請求できるので、使用を中止して対応してほしい」と呼びかけている。

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